PwCコンサルティングが仮想空間の活用支援サービスをスタート

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2021/12/28の日本経済新聞で、PwCコンサルティングが仮想空間(メタバース)の活用支援サービスをスタートしたという記事を見つけた。すでにコンサルティング業務を担当する専門チームを立ち上げたそうです。

会計業界内でもメタバースを取り入れたサービス転用への動きは随所でみられます。共通するのは「経営戦略」「経営会議」といったキーワードが出てくるという点。当社でも2021年11月からMeta社が提供しているVR会議室「Horizon Workrooms」の運用を開始しているが、VRで会議が出来るというだけで具体的な活用サービスのイメージはできていない。

というのも、このVR会議室「Horizon Workrooms」を利用するためには、Oculus Quest2というVRゴーグルが必要になるので、その時点でちょっとしたハードルがあるということがある。この機器が無いと双方でVRを使うといったことが出来ない。たとえるのならお互いにFAXが無いとFAXを送ることが出来ないというのと同じで、VRゴーグルが無いとVRでやり取りできないわけだ。

まずは体感してほしいVR体験

VR自体は体感してみると分かるのだが、かなり面白いと私は感じている。Zoomなどのオンライン会議ツールでは実現できない、「その場に人がいる感じ」を実現できるのだ。Zoomは2Dの世界なのであくまでもパソコンの画面上での意思疎通だが、VRは3Dになるので仮想空間(メタバース)上に本当に人が存在しているかのような感覚が得られるというわけ。おそらくこれは言葉で説明をしても体感をしたことがない人からしたら「???」となってしまうことだろう。

メタバースを利用したサービス提供はどこも手探り中なのだと思う。メタバース上で何ができるかを模索している段階ではないだろうか。例えば、画面共有やホワイトボード機能、ディスカッション機能の運用などの機能があるが、「わざわざVRでやる必要があるのか?」と問われたら、返答に窮してしまう自分が居る。

VRだからこそ、VRならではの。といった要素が提供するサービスに対してどのように付加されるかがVRを用いたサービス構築のキーになるように思う。

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。