Horizon Workrooms体験【Oculus Quest 2】税理士事務所にVRは普及するのか?

この動画ではVR技術が税理士事務所に普及する可能性についてお話ししました。以前からVR会議室を実現する方法を探していた私は、Facebookが開発したVR会議室システム「Horizon Workrooms」がベータ版で、安価(ゴーグルがあれば無料)で利用可能になったため、AmazonでVRゴーグル「Quest2」を購入し、試してみました。

VR会議室に興味を持った理由は、会計事務所がVR技術を活用して決算報告会や事業計画策定などの業務を仮想空間で実現できるのではないかと考えたからです。将来的には、この技術を取り入れる税理士とそうでない税理士に分かれることも予想されます。現在はベータ版であるため、まだ改善が必要な部分もありますが、税理士事務所においてVR技術の活用が有望だと感じました。

VR会議室のリアルな現状とは!?

リアルな会議環境を実現するVR技術についてご紹介します。VR内では、実際に見える部屋の雰囲気が再現されています。座席レイアウトは3パターン(後に4パターンに増えました)が用意され、黒板もあり、ディスカッション形式やプレゼンテーション形式への切り替えも可能です。
机の上でペンを使って文字やイラストを描くことができ、まるで普通の机で書いているかのような感覚を味わえます。また、Webページの画面共有機能も利用でき、Zoomの画面共有と似た使い方ができます。例えば、会計システムの試算表や入力ページなどを共有しながらお客様と議論することができるでしょう。
VRを使った会議では、実際にはいない相手と一緒にいるかのような感覚で、スムーズなコミュニケーションが可能です。今後、この技術をさらに活用していくことで、より効果的なコミュニケーションが期待できると考えます。

若手税理士による積極的なVR技術の活用が期待される

特に若手税理士にとっては、VR技術を積極的に取り入れる可能性が高いでしょう。税理士事務所や公認会計士事務所では、決算報告会や財務分析、経営会議などのコンサルティング系業務での活用が期待されます。ただし、現状ではVRゴーグルの購入が必要であるため、その点についてはハードルがあると感じます。
今後、さまざまな使い方や活用方法が提案されるでしょう。それに伴って、更なる普及が促されることが予想されます。この技術を活用して、新しいビジネスモデルやサービスの創出に取り組むことが重要だと考えられます。
VR技術を利用した打ち合わせや会議は、まるで実際にその場に人がいるかのような感覚で行えることが最大の特徴です。特に、若手の税理士先生については、この技術が段階的に前向きに取り入れられることが期待されます。

まとめとして、VR技術の活用は税理士事務所や公認会計士事務所において有望であり、今後のさまざまなビジネスシーンで効果的なコミュニケーションが期待されると考えます。ただし、現状ではVRゴーグルの購入が必要であるため、その点についてはハードルがあると感じますが、今後の技術の進歩と普及により、さらに多くの事務所で活用されることが期待されます。

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。